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J-GLOBAL ID：201702233200234039   整理番号：17A0193109

都市型ビオトープ「再生の杜」における竣工後10年目の生物生息状況

The biota of an urban biotope ten years after its construction

著者 (3件)： 米村惣太郎 (清水建設) ,  林豊 (清水建設) ,  中村健二 (清水建設)
資料名： 清水建設研究報告  (Technical Research Report. Institute of Technology, Shimizu Corporation)
巻： 94  ページ： 141-148  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： G0486B  ISSN： 0289-8330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2006年に清水建設技術研究所に創出された都市型ビオトープ「再生の杜」において,10年目の生物相の調査を行い,初期・中期の状況と比較した。その結果,植物の種数は植栽した200種から,10年目は表土から出芽した絶滅危惧種も含め296種に増加した。植栽した樹木の多くは順調な生育を示した。調査年別の確認種は鳥類で13~18種,昆虫類は160~175種でこのうちトンボ類が10~13種,チョウ類が9~11種であり,10年目の確認種数は初期・中期とほぼ同数であった。魚類7種の個体数は4種が増加,3種が減少したが,総個体数は導入数の約2.5倍と推定された。これらから人工的な緑地でも豊かな生物生息機能を長期的に維持し,都市域の生物多様性の向上に寄与していることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： 都市域 ,  *生息場所 ,  *生物相 ,  *経時変化 ,  植物 ,  樹木 ,  鳥類 ,  トンボ類 ,  チョウ ,  魚類 ,  生物多様性
準シソーラス用語： *ビオトープ ,  再生の杜

分類 (1件)： 自然保護  (SB06000L)

引用文献 (12件)：

• 橘大介,那須守,薬師寺圭,米村惣太郎,小田原卓郎,中村健二,林豊,横田樹広: ′′都市域に造られた大型ビオトープ「再生の杜ビオトープ」の果たす役割′′, 清水建設研究報告, Vol.85, pp.29-40, 2007.
• 橘大介,薬師寺圭: ′′大都市域に創出したビオトープが出現動物に与える影響と課題′′, 日本建築学会技術報告集, Vol.18, No.38, pp.391-396, 2012.
• 玉井信行,水野信彦,中村俊六編:河川生態環境工学, 東京大学出版会, 1993.
• 加藤和弘:鳥類の種組成に基づく都市の鳥類生息環境評価指数の提案,ランドスケープ研究, Vol.72, No.5, pp.805-808, 2009.
• 養父志乃夫:生きもののすむ環境づくり(トンボ編), 環境緑化新聞社, 1991.

タイトルに関連する用語 (4件)： 都市 ,  ビオトープ ,  生物 ,  生息状況