文献

J-GLOBAL ID：201702239564657907   整理番号：17A0211756

広がる加速器の利用 中性子 加速器中性子源の利用 中性子で見る素粒子・原子核・宇宙物理

Neutrons for Elementary Particle, Nuclear, and Astrophysics

著者 (1件)： 三島賢二 (高エネルギー加速器研究機構)
資料名： 加速器  (Journal of the Particle Accelerator Society of Japan)
巻： 13  号： 4  ページ： 220-228  発行年： 2017年01月31日 
JST資料番号： L5541A  ISSN： 1349-3833  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中性子は陽子と並ぶ原子核の構成要素(核子)である。電荷を持たないので運動エネルギーが零でも原子核と反応する。従って,地球の質量の半分を占めるにも係わらず,単独状態ではほぼ存在しない。本稿では,中性子を利用した素粒子・原子核・宇宙物理学に関する最近の研究とその背景を紹介した。中性子の相互作用はエネルギー(de Broglie波長)により異なり,ここでは,高速中性子(>keV),エピサーマル中性子(~eV),熱,冷中性子(~meV),超冷中性子(<250neV)に分けて論じた。次に,宇宙の物質の創造に関する研究への中性子の役割を論じた。最後に,中性子は約15分でβ崩壊するが,この「おおよその」中性子寿命について論じた。

シソーラス用語： *中性子 ,  宇宙物理学 ,  *素粒子 ,  *核物理学 ,  核反応 ,  エネルギー依存性 ,  de Broglie波 ,  対称性 ,  寿命
準シソーラス用語： 時間反転対称性 ,  *素粒子物理学 ,  中性子寿命 ,  加速器駆動中性子源

分類 (1件)： 核子による反応・散乱  (BG04040N)

引用文献 (30件)：

• 永井泰樹,”中性子が拓く天体核物理”,プラズマ・核融合学会誌,Vol.79 No.9(2003)884-890.
• 井頭政之,”軽核の速中性子捕獲断面積”,核データニュース,No.74(2003)109-114.
• 政池明,増田康博,”超低エネルギー中性子による素粒子物理”,日本物理學會誌,44.9(1989)649-656.
• F. Maekawa et al., Nucl. Instrum. Meth. A, 620.2 (2010) 159-165.
• A. Steyerl et al., Physics Letters A, 116.7 (1986) 347-352.

タイトルに関連する用語 (6件)： 加速器 ,  中性子 ,  中性子源 ,  素粒子 ,  原子核 ,  宇宙物理