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J-GLOBAL ID：201702247867832180   整理番号：17A1048500

2段階のアクティブラーニングを用いた地域社会と連携した海洋教育

Marine Education Collaborated with the Local Communities Using the Two Stages of Active Learning

著者 (1件)： 吉江直樹 (愛媛大 沿岸環境科研セ)
資料名： 沿岸海洋研究  (Bulletin on Coastal Oceanography)
巻： 55  号： 1  ページ： 11-15  発行年： 2017年08月28日 
JST資料番号： L3747A  ISSN： 1342-2758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海に関わる次世代の人材を育成するためには,大学での高等海洋教育だけではなく,近年「海離れ」が深刻化している小中高生に,海への関心を高めてもらう必要がある。そこで私たちは,養殖業生産額日本一を誇りながらも若年層の海離れが進む愛媛県宇和島市において,地域社会と連携した体験型海洋環境教育のアクティブラーニングを実践することにより,楽しみながら海について考え学ぶ機会を提供することにした。この環境教育のアクティブラーニングでは,高校生が体験型教育を通して研究者から「学び・考える」という“1段階”を行うだけではなく,高校生が小学生に対して「主体的に教材を開発し・教える」という“2段階”を加えて実施した。この2段階の過程を通したアクティブラーニングにより,高校生による楽しい体験学習を通して小学生の海への関心が高められる効果と,小学生に教えるための深い学びを通して高校生の海への関心が高められる効果が確認された。また,私たちは関係各機関との連携を通して地域に根差した海洋教育に向けた人的ネットワークを構築することができた。ここで開発された教育プログラムを地域の様々な教育現場にて応用できるように,それらの解説動画をまとめた環境学習教材DVDを作成した。今後は,この教育プログラムを受講した小学生・高校生らが海洋・水産学分野に進み活躍することを期待する。(著者抄録)

シソーラス用語： *学習 ,  愛媛県 ,  *環境教育 ,  *海洋学 ,  *学校教育 ,  高校生 ,  児童 ,  教材 ,  農学
準シソーラス用語： *アクティブラーニング ,  宇和島市 ,  小学生 ,  *水産学

分類 (2件)： 宇宙・地球科学教育  (DA01050N) ,  技術教育・普及  (FA01040E)

引用文献 (8件)：

• 1)文部科学省中央教育審議会(2012):新たな未来を築くための\n大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け,主体的に考え\nる力を育成する大学へ~(答申)用語集,37.
• 2)農林水産省大臣官房統計部(2016):平成26年農業産出額及び\n生産農業所得統計表.
• 3)農林水産省大臣官房統計部(2015):平成25年漁業生産額統計\n表
• 4)小泉喜嗣(1999):豊後水道東岸域における急潮と植物プラン\nクトンの増殖機構に関する研究.東京大学学位論文,145pp.
• 5)Kaneda A., H. Takeoka, E. Nagaura and Y. Koizumi(2002):\nPeriodic intrusion of cold water from the Pacific Ocean into the\nbottom layer of the Bungo Channel in Japan. Journal of\nOceanography, 58, 547-556

タイトルに関連する用語 (7件)： 段階 ,  アクティブラーニング ,  地域 ,  社会 ,  連携 ,  海洋 ,  教育