抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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極端紫外光(EUV)による撮像は惑星大気の観測に有効な手段として幅広く行われてきた。マイクロチャンネルプレート(MCP)は極端紫外光検出器として従来から用いられており,入射面に光電物質を蒸着することで感度を向上させることができる。MCPへの蒸着に用いられる光電物質の中でも代表的なものとしてヨウ化セシウム(CsI)が挙げられるが,CsIは潮解性を有しており大気曝露により劣化することが知られている。そのため,CsIを蒸着したMCPを用いる際にはその扱いに注意しなければならず,潮解による劣化を防止するために必要な条件を理解しておくことが重要である。そこで我々はCsIを蒸着したMCPの量子効率の安定性を調べた。その結果,保管環境の変化による量子効率の急激な低下は見られなかった。また,水蒸気への曝露を0.05Pa・hours以下に抑えることで,量子効率の低下を10%以内に抑えられることを確認した。(著者抄録)