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J-GLOBAL ID：201702254847725905   整理番号：17A0777306

イチゴ栽培ハウスにおける冬季日照不足の改善策としての LED 補光の検討

Applying Supplemental Lighting with LED for Improving Low Sunlight Condition in Strawberry Greenhouse in Winter

著者 (8件)： 日高智美 (九州大学大学院生物資源環境科学府) ,  三好悠太 (九州大学大学院生物資源環境科学府) ,  犬房弘樹 (九州大学大学院生物資源環境科学府) ,  日高功太 ( 農研機構九州沖縄農業研究センター) ,  田中泰洋 (キャノン IT ソリューションズ) ,  岡安崇史 (九州大学大学院農学研究院) ,  安武大輔 (九州大学大学院農学研究院) ,  北野雅治 (九州大学大学院農学研究院)
資料名： Eco-Engineering  (Eco-Engineering)
巻： 29  号： 2  ページ： 45-51(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L1390A  ISSN： 1347-0485  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 冬季には,温室作物は,日射量が低く,周囲の構造物の影により,光条件は不十分となる。近傍建物の影の影響を受けたイチゴの温室で,LEDによる補光照明の光条件と効果を調べた。温室内で,以下の3つの処理による影響を調査した。1)影処理;10時ころまで作物を影にさらす。2)LED処理;影が発生したときに補完的にLEDを点灯する。3)影のない処理;作物は影にさらされない。晴れた日には,日陰光化学光子束密度(PPFD)は影なし処理に対し影処理では約5-10%減少し,LED処理では影処理に対し約10-20%増加した。しかし,実験期間中74%が曇った日であったため,累積PPFDの減少は,小さかった(約5%)。光-光合成曲線および葉面積は,処理間で有意差を示さなかったことから,1植物あたりの光合成は,各処理における光条件に依存すると考えられ,LED処理では大幅に改善された。冬の曇りの天候では,イチゴ作物に対する影の悪影響は比較的小さく見え,LEDによる補足照明はイチゴ収量を改善することが期待できる。

シソーラス用語： *イチゴ ,  *温室 ,  冬 ,  日照時間 ,  *発光ダイオード ,  *光 ,  影 ,  密度 ,  光化学 ,  光合成
準シソーラス用語： *補光 ,  光子束密度

著者キーワード (5件)： Building shadow ,  Fragaria × ananassa Dutch ‘Benihoppe’ ,  LED ,  Low solar radiation ,  Supplemental lighting

分類 (1件)： 果樹  (FC03042G)

引用文献 (17件)：

• Gunnlaugsson, B. and Adalsteinsson, S., 2006: Interlight and plant density in year-round production of tomato at northern latitudes. Acta Hortic., 711, 71-75.
• Goto, E., 2003: Effects of light quality on growth of crop plants under artificial lighting. Environ. Control Biol., 41(2), 121-132
• Goto, E. (ed.), 2008: Agri-Photonics-Advances in Plant Factories with LED Lighting-. CMC Publishing Co., Ltd., Tokyo, 298 pp.
• Goto, E., 2009: Application of LED for agriculture, forestry and fishery. Res. J. Food Agric., 32, 5-9.
• Goto, E., 2011: Introduction and future prospects of light sources in plant factories. Res. J. Food Agric., 34, 10-14.

タイトルに関連する用語 (6件)： イチゴ ,  栽培ハウス ,  冬季 ,  日照 ,  LED ,  補光