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J-GLOBAL ID：201702272803083359   整理番号：17A0230056

ベンゾチエノベンゾチオフェンに基づく分子性導体 高伝導,大きな熱起電力因子,および一次元不安定性

Benzothienobenzothiophene-Based Molecular Conductors: High Conductivity, Large Thermoelectric Power Factor, and One-Dimensional Instability

著者 (9件)： KIYOTA Yasuhiro (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  KADOYA Tomofumi (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  YAMAMOTO Kaoru (Okayama Univ. Sci., Okayama, JPN) ,  IIJIMA Kodai (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  HIGASHINO Toshiki (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  KAWAMOTO Tadashi (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  TAKIMIYA Kazuo (RIKEN, Saitama, JPN) ,  MORI Takehiko (Tokyo Inst. of Technol., Tokyo, JPN) ,  MORI Takehiko (JST-ACT-C, Saitama, JPN)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 138  号： 11  ページ： 3920-3925  発行年： 2016年03月23日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 高電気伝導性の一次元有機金属,(BTBT)₂XF₆(X=P,As,Sb,Ta)の物理的性質を研究した。熱起電力と反射スペクトルから,バンド幅を1.4eVと決定した。これは,硫黄原子を二個のみ含むBTBT分子が大きな分子間相互作用を仲介することを示す証拠である。高い電気伝導性のため,AsF₆塩は有機熱起電力材料の中で55~88μWK^-2の大きな起電力因子を示した。常磁性磁化率と分光研究から,絶縁状態は4κ_F電荷密度波のせいである。したがって,BTBTは大きなバンド幅を実現するが,オンサイトCoulomb反発はまだ重要であることから,BTBTはTCNQやペリレンのような芳香族炭化水素よりTTF族ドナーに似ている。

シソーラス用語： 芳香族縮合化合物 ,  硫黄複素環化合物 ,  *有機伝導体 ,  電気伝導 ,  一次元 ,  不安定性 ,  熱起電力 ,  導電性 ,  有機金属化合物 ,  物理的性質 ,  反射スペクトル ,  帯域幅 ,  硫黄 ,  分子間相互作用 ,  フッ化ヒ素 ,  常磁性 ,  磁化率 ,  電気絶縁 ,  電荷密度波 ,  芳香族炭化水素 ,  Coulomb相互作用 ,  斥力 ,  脂環式化合物 ,  ニトリル ,  ジエン ,  キノイド化合物 ,  オレフィン化合物 ,  芳香族縮合炭化水素
準シソーラス用語： Coulomb斥力 ,  バンド幅 ,  ベンゾチオフェン類 ,  電気伝導性 ,  *分子性導体

分類 (1件)： 有機化合物の電気伝導  (BM03045F)

物質索引 (4件)： [1]ベンゾチエノ[3,2-b][1]ベンゾチオフェン ,  TCNQ ,  TTF ,  ペリレン

タイトルに関連する用語 (5件)： 分子性導体 ,  伝導 ,  熱起電力 ,  因子 ,  不安定性