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J-GLOBAL ID：201702281312588779   整理番号：17A1760627

TMRの発酵貯蔵が貯蔵ロス及び牛第一胃内分解特性に及ぼす影響

著者 (1件)： 宮地慎 (農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究セ)
資料名： 畜産技術  (Livestock Technology)
号： 750  ページ： 2-7  発行年： 2017年11月01日 
JST資料番号： Y0328A  ISSN： 0389-1348  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 発酵TMRを活用した乳牛飼養体系の確立をめざし,TMRの発酵貯蔵に伴う飼料成分,貯蔵ロス,牛第一胃内分解特性の変化の解明およびTMRに混合する濃厚飼料の種類やTMRの水分含量がこのTMRの発酵による飼料特性の変動に及ぼす影響について検討した。TMRを発酵貯蔵させることで,濃厚飼料由来デンプンの貯蔵ロスは生じるが,発酵品質を向上させ,牛が利用しやすい可消化のデンプンや蛋白質を増加させる。この飼料特性の変化は,貯蔵後30日間で顕著に起こり,90日以降の変化は殆ど認められなかった。TMRに混合する穀実種は,発酵TMRの飼料特性や貯蔵ロスに影響を及ぼし,分解速度の速い玄米はトウモロコシに比べ,発酵産物である乳酸やエタノール含量が高まるものの,デンプンの貯蔵ロスは大きかった。第一胃内有効分解率は,TMRを発酵させても玄米混合TMRはトウモロコシ混合TMRに比べ高く推移した。TMRの水分含量は,発酵TMRの飼料特性や貯蔵ロスに影響し,高水分TMRでは,乳酸発酵やアルコール発酵も強く進み,貯蔵ロスも大きかった。貯蔵に伴う第一胃内分解特性の変化には水分含量は大きく影響しなかった。

シソーラス用語： *TMR【飼料】 ,  *ウシ ,  *瘤胃 ,  濃厚飼料 ,  澱粉 ,  タンパク質 ,  食品特性 ,  玄米 ,  飼料用米 ,  トウモロコシ ,  損失 ,  乳酸発酵 ,  アルコール発酵
準シソーラス用語： 飼料用玄米 ,  発酵品質 ,  分解特性

分類 (2件)： 粗飼料  (FD07020H) ,  牛  (FD02020Y)

引用文献 (8件)：

• Cao et al. 2010. Anim. Feed Sci. Technol. 157 : 72-78.
• Miyaji et al. 2013. Anim. Sci. J. 84 : 483-488.
• Miyaji et al. 2014. J. Dairy Sci. 97 : 952-960.
• 宮地ら. 2015. 日草誌. 61 : 170-174.
• Miyaji et al. 2017. Anim. Sci. J. 88 : 134-139.

タイトルに関連する用語 (7件)： TMR ,  発酵 ,  貯蔵 ,  ロス ,  牛 ,  第一胃 ,  分解特性