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J-GLOBAL ID：201702282411410708   整理番号：17A0605576

中・大規模木造建築物の耐震補強事例 その2 重要文化財旧前田家本邸和館の耐震補強 近代和風建築の活用に向けて

著者 (1件)： 古川洋 (安芸構造計画事務所)
資料名： 建築防災
号： 472  ページ： 26-32  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： F0003D  ISSN： 0389-1690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京都目黒区に昭和5年に建設された旧前田家本邸和館(延べ床面積449m²,2階建て)の耐震診断,耐震補強工事について以下のように紹介した。1)既存建物の耐震性能評価。立体解析モデルを作成して静的繰り返し増分解析を実施した。その結果,東西,南北両方向共に保有水平耐力が小さく,大地震時に大きく変形し倒壊の危険性が高いことが分かった。2)補強の概要。1階の一部に鉄骨フレームを配置。既存の斜め木摺壁を合板耐力壁に置換。1階天井内にバットレスを配置。2階天井内に山形鋼を用いた水平構面を設ける。3)補強後の耐震性能。増分解析の結果,保有水平耐力は大きく改善される,2階の水平耐力は大きく向上させられず1階に比べ2階の変形が進行することが分かった。4)耐震補強工事の概要。床下には鉄骨を設置するための無筋コンクリートベースを設置した。天井内では既存の横架材に沿って製材を配置,ラグスクリューを用いて一体化し鉄骨梁と緊結した。2階廊下には鋼管柱が露出する。

シソーラス用語： *木構造 ,  *耐震補強 ,  *東京都 ,  *構造解析 ,  耐荷力 ,  水平抵抗 ,  耐力壁
準シソーラス用語： *旧前田家本邸和館 ,  水平耐力 ,  *静的増分解析 ,  耐震改修 ,  *耐震診断 ,  耐震性能評価 ,  保有水平耐力 ,  木造建築 ,  目黒区 ,  立体解析

分類 (2件)： 木構造  (RA04020P) ,  建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (2件)：

• 伝統建築 耐震補強のための耐力壁に関する実験的研究(2015建築学会大会梗概集222119)
• 重要分文化財(建造物)耐震診断指針(平成13年3月 文化庁文化財部)

タイトルに関連する用語 (8件)： 大規模 ,  木造建築物 ,  耐震補強 ,  重要文化財 ,  近代 ,  和風 ,  建築 ,  活用