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J-GLOBAL ID：201702286851166094   整理番号：17A0184398

酸素貯蔵材料BaLnMn₂O_5+δ(Ln=La,Nd,Gd,Y)による酸素吸収放出反応の熱力学

Thermodynamics of Oxygen Intake/Release Reactions with Oxygen Storage Materials BaLnMn₂O_5+δ (Ln=La, Nd, Gd, and Y)

著者 (1件)： 本橋輝樹 (神奈川大 工)
資料名： 熱測定  (Calorimetry and Thermal Analysis)
巻： 44  号： 1  ページ： 9-13  発行年： 2017年01月25日 
JST資料番号： Z0896A  ISSN： 0386-2615  CODEN： NESOD2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 酸素貯蔵材料BaLnMn₂O₅における酸化還元特性に関する最近の研究を紹介した。この材料は顕著な酸素吸放出を示し,酸素放出相は500°Cで水分子を還元分解して水素ガスを生成する能力を有している。その反応性はLn種に強く依存し,イオンサイズとともに水分解および水素生成の反応性が向上した。熱力学的には,イオンサイズが最大のLaを含む試料では反応のギブスエネルギーが負の値をとり,標準状態においても水素が生成していた。電子構造に関する理論計算により,Ln種に依存する反応活性は結晶中の静電相互作用の違いで説明可能であった。酸素吸収放出サイトに隣接するLnサイトの有効電荷が酸化還元特性に強い影響を与えていると考えられた。これらのことより,酸化還元触媒の有望な設計指針を提案することができた。

シソーラス用語： 熱力学 ,  *貯蔵 ,  *酸素発生 ,  酸化還元反応 ,  静電相互作用 ,  活性部位 ,  計算 ,  水 ,  *Gibbs自由エネルギー ,  *バリウム化合物 ,  *マンガン酸塩 ,  *希土類元素化合物 ,  *分解反応 ,  *水素発生反応 ,  還元 ,  吸着
準シソーラス用語： *酸素貯蔵 ,  *酸素放出 ,  量子化学計算 ,  還元水 ,  *水分解

分類 (2件)： 塩基,金属酸化物  (CD01030Z) ,  物理的手法を用いた吸着の研究  (CB12043P)

引用文献 (25件)：

• J. Kašpar, P. Fornasiero, and N. Hickey, Catal. Today 77, 419-449 (2003).
• P. Singh and M. S. Hegde, Chem. Mater 22, 762-768 (2010).
• T. Kodama and N. Gokon, Chem. Rev. 107, 4048-4077 (2007).
• G. P. Smestad and A. Steinfeld, Ind. Eng. Chem. Res. 51, 11828-11840 (2012).
• C. Sun, R. Hui, and J. Roller, J. Solid State Electrochem. 14, 1125-1144 (2010).

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸素貯蔵 ,  Nd ,  Gd ,  酸素吸収 ,  熱力学