抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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セルロースは,長い間断熱材料として認識されてきた。しかし,本研究は,セルロースナノファイバーまたはナノ結晶から作製された”ナノペーパー”が,通常のプラスチックまたはガラスと比較して,高い熱伝導率を示すことを見出した。ポリマーは絶縁体として知られるが,天然セルロースの拡張鎖結晶は,それらの規則構造のために,熱伝導にむしろ有利である。ナノ織物ナノペーパーでも,面内と厚さ方向との間で熱伝導率の異方性を持つ。そこで,単一ナノファイバーが固有異方性熱伝導率を持つと考え,細菌セルロースヒドロゲルを単純に伸ばすことによって,一方向整列セルロースナノファイバーのナノペーパーの熱伝導率を調べた。次に,面内熱伝導率が,整列方向で増加し,横方向で減少することを見出した。単一ナノファイバーが,縦と厚さ方向軸との間で,約10倍の異方性熱伝導率を持つことを大雑把に推定した。(翻訳著者抄録)