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J-GLOBAL ID：201802275550281557   整理番号：18A0988354

コードの編集履歴を用いた競合解決支援

Merge-conflict Resolution Support Using Code Change History

著者 (3件)： 西村雄一 (立命館大 大学院情報理工学研究科) ,  紙名哲生 (立命館大 情報理工) ,  丸山勝久 (立命館大 情報理工)
資料名： 情報処理学会論文誌ジャーナル(Web)
巻： 59  号： 4  ページ： 1120-1136 (WEB ONLY)  発行年： 2018年04月15日 
JST資料番号： U0452A  ISSN： 1882-7764  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ソフトウェアの並行開発において,異なる開発者が同一のソースコードを独立に変更した場合,それらの変更のマージが競合を引き起こすことがある。このような競合を解決するためには,版管理システムに残された過去の変更を細かく調査し,競合の原因やその解決策を見つけ出す必要があるが,これは面倒で時間のかかる作業である。本論文では,開発者がどのようにJavaソースコードを編集してきたかという情報を表現した細粒度の編集操作の履歴を用いて,競合解決を支援するツールを提案する。このツールは,競合するクラスメンバに関係する編集操作だけを抽出し,それらを再演することで,競合がどのように発生したのかの理解を助ける。また,過去の編集において競合を発生させずにマージ可能な時点を検出し,自動的にマージを適用した結果を開発者に提示する。簡単な被験者実験を通して,提案ツールが開発者の競合原因の把握や競合解決作業の支援に有用であることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *ソフトウェア開発 ,  管理 ,  計算機コード ,  プログラム理解 ,  分散化 ,  ソフトウェアコンポーネント ,  管理システム ,  支援プログラム
準シソーラス用語： *並行ソフトウェア開発開発 ,  *版管理システム ,  ソフトウェア開発管理 ,  版管理 ,  競合解決支援ツール ,  *分散ソフトウェア開発

分類 (2件)： 計算機システム開発  (JD02010R) ,  システムプログラミング一般  (JD03010Y)

引用文献 (35件)：

• Perry, D.E., Siy, H.P. and Votta, L.G.: Parallel Changes in Large-scale Software Development: An Observational Case Study, ACM TOSEM, Vol.10, No.3, pp.308-337 (2001).
• O’Sullivan, B.: Making Sense of Revision-Control Systems, CACM, Vol.52, No.9, pp.56-62 (2009).
• Phillips, S., Sillito, J. and Walker, R.: Branching and Merging: An Investigation into Current Version Control Practices, Proc. CHASE ’11, pp.9-15 (2011).
• Mens, T.: A State-of-the-Art Survey on Software Merging, IEEE Trans. Softw. Eng., Vol.28, No.5, pp.449-462 (2002).
• Guimarães, M.L. and Silva, A.R.: Improving Early Detection of Software Merge Conflicts, Proc. ICSE ’12, pp.342-352 (2012).

タイトルに関連する用語 (4件)： 編集 ,  履歴 ,  競合解決 ,  支援