文献

J-GLOBAL ID：201802286508769054   整理番号：18A1054620

「食料を支える資源と環境」持続的リン管理の国際動向

International Trends in Sustainable Phosphorus Management

著者 (2件)： 松八重一代 (東北大 大学院環境科学研究科) ,  大竹久夫 (早稲田大 リンアトラス研)
資料名： 日本LCA学会誌  (Journal of Life Cycle Assessment, Japan)
巻： 14  号： 2  ページ： 134-140  発行年： 2018年04月25日 
JST資料番号： L6922A  ISSN： 1880-2761  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 窒素とカリウムと共にリン(P)は,植物成長に必須の3つの主要な栄養素の1つであり,肥料の不可欠な資源である。鉱物P鉱石は,世界中で経済的目的に現在使用されているリンの必須供給源である。米国地質調査からの2018年の報告によると,P世界総生産の約75%は中国,モロッコ,アメリカの3つの国で行われ,リン鉱石の世界経済埋蔵量の70%以上がモロッコにある。P鉱石は主に肥料用原料として使用されているが,半導体,表面処理剤,EV二次電池,医薬品,加工食品などの工業用途にも大きな需要がある。食品供給に不可欠な資源として,リンは世界の戦略的資源と見なされており,その持続可能な利用は特にヨーロッパとアジアにおける進行中の議論の話題である。リン資源の持続可能な管理と保存を確実にするために,リン資源は農業と他のリンを活用する産業によってより効率的に使用されなければならない。この目的のために,未使用リン資源の本格的な回収を実施するための経済的に効率的な条件を確立し,リンリサイクル技術を開発し,持続可能なPバリューチェーンを実現する必要がある。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *リン ,  植物栄養素 ,  *燐鉱 ,  リン酸肥料 ,  中華人民共和国 ,  モロッコ王国 ,  アメリカ合衆国 ,  埋蔵量 ,  *食品 ,  *鉱物資源 ,  リサイクル ,  資源回収 ,  *資源管理
準シソーラス用語： *加工食品 ,  リン資源 ,  バリューチェーン

分類 (1件)： 鉱山,鉱物資源及びエネルギー資源一般  (UA01070A)

引用文献 (32件)：

• 小野田廣男(1997):リン鉱石とリン資源,日本燐資源研究所,東京,488pp.
• 高橋英一(2004):肥料になった鉱物の物語,研成社,東京,172pp.
• Folliet R.(著),林 昌宏(翻訳)(2011):ユートピアの崩壊 ナウル共和国,新泉社,東京,216pp.
• Wyant K.A., Corman J.R., Elser J.J. (2013): Phosphorus, Food and Our Future, Oxford University Press
• U.S.Geological Survey(USGS),Phosphate Rock Statistics and Information, USGSホームページ,入手先<http://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/commodity/phosphate_rock/>,(参照2017-12-14)

タイトルに関連する用語 (5件)： 食料 ,  資源 ,  環境 ,  リン ,  国際動向