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J-GLOBAL ID：201902259188521802   整理番号：19A0777996

高等学校農業科におけるSDGsの視点を取り入れたライフサイクル思考環境教育プログラムの開発および授業実践

著者 (4件)： 津野佑規 (福井県福井農林高) ,  津野佑規 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  長谷川英夫 (新潟大 自然科学系) ,  水島智史 (福井県若狭東高)
資料名： 子どもと自然学会誌  (Child and Nature)
巻： 14  号： 1  ページ： 1-9  発行年： 2019年03月31日 
JST資料番号： F1843A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 農業はSDGsにおいて重要な位置を占めるため,次世代の農業人材育成の場となる高等学校農業科において環境教育プログラムの整備が緊要である。本研究では高等学校農業科と協働して,農業系科目におけるSDGsの視点を取り入れたLCT環境教育プログラムを開発した。さらに,開発したプログラムを農業科の専門科目で実践し,教育的効果とSDGsへの適用可能性について考察した。授業の事前と事後の質問紙調査および最終レポートの結果から,LCT環境教育プログラムが日常生活と地球環境のミッシング・リンク(つながりの断絶)を効果的に再生させ,生徒の環境配慮意識の向上に寄与することが判明した。本研究で開発したLCT環境教育プログラムがSDGsを達成する教材として適している点は下記のとおりである。(1)SDGsの17目標のうち,複数の目標と関連性がある。(2)SDGsにおける経済,社会,環境の3側面を包括的に考察でき,多面的視野の育成につながる。(3)高等学校農業科が日常の授業で栽培している農産物を教材化できることから経済的に実施しやすく,SDGs達成のキーワード「誰一人取り残さない」に適している。今後は工業科や商業科など,その他の専門高校で実践できるプログラムの開発を行うことが課題である。(著者抄録)

シソーラス用語： *高等学校 ,  *環境教育 ,  ライフサイクル ,  *ネギ ,  アンケート ,  *環境影響 ,  減少 ,  *教育 ,  行動
準シソーラス用語： 温室効果ガス排出削減 ,  環境負荷 ,  *持続可能な開発のための教育 ,  *農業高校 ,  葉ネギ ,  授業実践

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (32件)：

• 安藤生大(2009)「銚子産キャベツのカーボンフットプリントを用いた環境教育プログラムの効果」『日本LCA学会誌』第5巻第3号,382-392頁.
• カーボンフットプリント・ルール検討委員会(2010)「カーボンフットプリント制度の在り方」2頁.
• 福井県農業再生協議会(2018)「小浜市農業再生協議会水田フル活用ビジョン」2頁.
• 布施達治(2015)「高校理科における森林環境教育の実践的研究-世界自然遺産知床の豊かな森林を活用したESDの試み-」『環境教育』第25巻第2号,40-52頁.
• 樋口耕一(2017)「社会調査のための計量テキスト分析」『ナカニシヤ出版』157頁.

タイトルに関連する用語 (9件)： 学校 ,  農業 ,  SDGs ,  視点 ,  ライフサイクル ,  思考 ,  環境教育 ,  開発 ,  授業実践