抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々はスギ針葉の化学成分の変異と変動について研究を行っている。前報では,スギ針葉のテルペノイド成分の分析を行い,モノテルペン,セスキテルペン,ジテルペンのケモタイプで分類を行った。その結果,既存のセスキテルペン型の他にCubebolが指標成分になる可能性が示唆された。また,既存のモノテルペン型の他にLimonene,3-Careneが指標成分になる可能性が示された。さらに,モノテルペンについてはキラルカラムを用いて光学異性体比を検討した。その結果,α-PineneとLimoneneの光学異性体比を用いた化学分類の可能性も示された。個体間で成分の変異があることが分かったが,分析した個体の品種が分からなかったため,品種特有の成分での品種の分類ができなかった。そこで今回は,前報よりさらに分析個体数を増やし前報での分類タイプの確認を行い新たな分類タイプを探すとともに東北地方の日本海側のスギ品種の針葉の分析を行うことでテルペノイド成分でのスギ品種の化学分類を行った。(著者抄録)