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J-GLOBAL ID：200902229700351415   整理番号：08A0340618

強磁性形状記憶合金FePdのマルテンサイト変態温度のサイズ依存性

Size dependence of martensite transformation temperature in ferromagnetic shape memory alloy FePd

著者 (4件)： SEKI Kenta (Dep. of Applied Physics and Physico-Informatics, Fac. of Sci. and Technol., Keio Univ., 3-14-1 Hiyoshi, Kohoku-ku ...) ,  KURA Hiroaki (Dep. of Applied Physics and Physico-Informatics, Fac. of Sci. and Technol., Keio Univ., 3-14-1 Hiyoshi, Kohoku-ku ...) ,  SATO Tetsuya (Dep. of Applied Physics and Physico-Informatics, Fac. of Sci. and Technol., Keio Univ., 3-14-1 Hiyoshi, Kohoku-ku ...) ,  TANIYAMA Tomoyasu (Materials and Structures Lab., Tokyo Inst. of Technol., 4259 Nagatsuta, Midori-ku, Yokohama 226-8503, JPN)
資料名： Journal of Applied Physics  (Journal of Applied Physics)
巻： 103  号： 6  ページ： 063910  発行年： 2008年03月15日 
JST資料番号： C0266A  ISSN： 0021-8979  CODEN： JAPIAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： X線回折と磁気測定により,ナノ粒子の形状とマイクロメータの粒サイズをもつ多結晶強磁性形状記憶合金FePdのマルテンサイト変態温度について試料サイズを関数として調べた。多結晶試料の前進変態開始温度M_sおよび逆変態終了温度A_fは共に粒サイズを小さくすると低下したが,それはナノ粒子では観測されなかった。変態温度のサイズ依存性は変態モードの変化により説明できた。すなわち,試料サイズの減少はマルチバリアントモードから歪みエネルギーが大きいシングルバリアントモードへの変化を誘起した。小さな試料では歪みエネルギーが大きくなり,そのため変態には大きな駆動力を必要とした。その結果,大きな過冷却が生じて,M_sの低下をもたらした。熱容量の測定は,変態時でのFePdの体積変化が非常に少ないために,小さな試料でも歪みエネルギーが変態過程で分散することなく弾性的に蓄積されることを示した。その大きな弾性歪みエネルギーは逆変態への駆動力として働き,それでA_fの低下が誘起された。従って,FePdにおける変態温度の低下は,熱力学的平衡温度の低下という性格をもつものである。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *形状記憶合金 ,  *パラジウム合金 ,  鉄含有合金 ,  *マルテンサイト変態 ,  *サイズ効果 ,  *強磁性 ,  多結晶 ,  X線回折 ,  磁気測定 ,  超微粒子 ,  歪エネルギー ,  熱容量 ,  アクチュエータ ,  転移温度 ,  体積 ,  磁歪 ,  ナノ粒子
準シソーラス用語： 熱力学的温度 ,  *変態温度

分類 (3件)： 金属の結晶構造  (BK06000V) ,  金属結晶の磁性  (BM06040T) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

タイトルに関連する用語 (3件)： 強磁性形状記憶合金 ,  マルテンサイト変態温度 ,  サイズ依存性