抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2009年3月に尼崎市の商店街で2件の延焼火災が発生した。1件は3月8日にショッピングセンターで発生し41戸が焼失し,もう1件は3月20日に難波センター市場で発生し46戸が焼失したものである。被災状況調査,尼崎市関係部署へのヒアリング結果を整理し,同種の商店街の課題につき考察した。はじめに,両火災の概要として時系列的な出火経過,消火活動状況,火災被害,気象状況などを報告した。次に,被災した商店街の共通点として,1)大きな空き家比率の増加,2)老朽建物の改修・建て替えの困難性,3)密集市街地の消火活動の難しさなどをあげた。併せて,尼崎市内の同種の商店街の火災事例をあげ,20~30年の期間中に多発している状況を示した。被災した商店街と類似した課題を抱える商店街は同市以外にも数多く存在するので,潜在的な火災危険性の把握,周辺地域への延焼危険性の調査の必要性を指摘した。