抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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各種デバイスの高機能化には,構成する素子の微細化による効果が大きく,無機材料の微細化の研究が様々行われている。微細化無機材料として期待されるのが無機ナノ粒子である。無機ナノ粒子は,1~数十nm程度の無機コアを有機配位子が被覆した構造を持つ一種の有機-無機ハイブリッド材料である。最近,単一化学種では成しえない,優れた特性の発現を目的に,二種類の化学種を組み合わせた無機ナノ粒子が注目されている。この型の無機ナノ粒子は,相分離構造の観点から主にランダム構造,コア・シェル構造,ヘテロ構造のいずれかに分類され,多機能同時発現材料および指向性ナノ構造ブロックとして期待されている。将来的にナノデバイスを構成する構築ブロックとしてヘテロ構造ナノ粒子を利用するためには,未知の組み合わせによるヘテロ構造ナノ粒子の合成,形成メカニズムの検討によってライブラリーを充実させることが重要である。我々は,これまでに,Co
9S
8相とPdS
x相が異方的に相分離したどんぐり形状型の硫化CoPdヘテロ構造ナノ粒子の選択的合成に成功している。この系では,PdS
xナノ粒子がCo
9S
8相の成長の鍵となっていることが明らかになっている。本稿では,このseed-mediated成長法の拡張による新規ヘテロ構造ナノ粒子の選択的合成及びキャラクタリゼーションとして,硫化CdCoPdのナノピーナッツ形状型などを紹介する。