抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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積雪の比表面積は積雪の微細構造を反映することから非常に重要なパラメータの一つである。これまでに比表面積は実験的に密度と関連づけられているが,雪質,密度領域などによって利用条件が限定されている。本研究では,積雪の微細構造に関わる粒径や間隙幅と比表面積とを関連づけることを目的として,様々な雪質の季節積雪(密度88~494kgm
-3の乾雪)について片薄片試料を作成し,その画像解析をおこなった。体積比表面積は立体学的手法,平均粒径と平均間隙幅はRun-Length法によって求めた。その結果,体積比表面積は密度や平均粒径とはそれぞれ単独では有意な関係がみられなかったが,これらを組み合わせることで,雪質によらない一つの関係式が求められた。この関係式は立体学的手法による比表面積に比べ約13%過大評価であった。一方,平均間隙幅と体積比表面積については雪質によらず反比例の関係があることがわかった。以上により粒径と間隙幅と密度の関係が明らかになった。(著者抄録)