抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報告では,導波管スロットアンテナの新しい製作技術として積層薄板の拡散接合による試作を行った。従来の量産技術として代表するダイキャスト加工に必要される高価な型が不要となり,高精度なエッチング技術も安価であるため,本技術による低コストでのアンテナ量産も期待できる。スロット板と導波管ベース間の電気的接触が完全に実現できたため,チョーク構造とねじ止めによるアンテナの組み立てが不要となる。拡散接合時の強度維持の点から,スロット板と給電回路の結合窓の厚みをそれぞれ0.3mmと1.0mmに増やした。これらの影響を完全に考慮し,アンテナ設計と検討を行った。アンテナ放射部では共振スロットを使用したため,放射特性に及ぼす影響が小さい;それに対し,給電部では結合窓が非共振のため分配・反射特性が狭帯域のものとなっている。今回の試作は実績のあるステンレス材料を用い,積層する薄板の厚さは0.1mmである。測定結果として反射が-11.6dB,ピーク利得が30dBiでアンテナ効率が44%の良い特性を94GHz付近という高周波数領域で初めて実現できた。損失の内訳として,反射損が-0.31dB,開口効率が-1.14dB,材料の導体損が-2.12dBほどあると推測している。(著者抄録)