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J-GLOBAL ID:201002213985781741   整理番号:10A0319664

明確なDNAナノ構造中に構築した二本鎖の異なる張力を用いたDNAのメチル化の調節

Regulation of DNA Methylation Using Different Tensions of Double Strands Constructed in a Defined DNA Nanostructure
著者 (6件):
資料名:
巻: 132  号:ページ: 1592-1597  発行年: 2010年02月10日 
JST資料番号: C0254A  ISSN: 0002-7863  CODEN: JACSAT  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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酵素を用いたDNA修飾では反応を促進するために特異的なDNA鎖の折り曲げが必要となる。DNAメチル化酵素であるEcoRIメチルトランスフェラーゼ(M.EcoRI)は反応過程で二本鎖DNA鎖を折り曲げ,GAATTC配列の2番目のアデニンが反転することが知られている。本研究では,緊張および弛緩状態の二重らせんを作製し,M.EcoRIのメチル基転移反応を調節して,メチル化に対する構造的効果を調べた。DNA折り紙法を用いて,緊張状態の64量体および弛緩状態の74量体の二本鎖DNAを含む二次元DNA足場(DNAフレーム)を作製した。二本鎖DNAおよび64量体と74量体の二本鎖DNAとM.EcoRIの複合体の異なる動態的変動が高速走査原子間力顕微鏡(AFM)画像により明らかになった。DNAフレーム内の二本鎖をM.EcoRIで処理し,制限酵素EcoRI(R.EcoRI)で消化した後にAFM解析を行ったところ,74量体の二本鎖DNAは64量体の二本鎖DNAに比べて効率的に切断されないことが示されたことから,メチル化は緊張状態の64量体の二本鎖DNAに比べて弛緩状態の74量体の二本鎖DNAにおいて選択的に起ることが示された。これはメチル化と特異的消化のリアルタイムPCRを用いた解析によっても支持された。以上より,M.EcoRIを用いたメチル基転移反応の過程における二本鎖DNAの折り曲げのための構造的柔軟性の重要性が示され,DNAメチル化はDNAフレームナノ構造内に構築された構造的に制御された二本鎖DNAを用いて調節され得ることが示された。
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分類 (1件):
分類
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核酸一般 

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