抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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有機デバイスに多用される反転対称中心を有する材料においても,材料中の局所電界によって誘起される光第二次高調波が発生する(電界誘起光第二次高調波発生:EFISHG)。我々は,このEFISHGを用いた有機トランジスタ(OFET)に対する新規評価法を提案し,OFETにおけるチャネル形成や,顕微分光による素子中の電界分布計測について検討してきた。その上で,時間分解分光計測と高感度冷却CCDによるイメージングを組み合わせる(TRM-SHG)ことで,キャリアがFET素子中を流れる様子をイメージとして捉えることに成功した。このキャリア挙動を解析すると,キャリアは時間の平方根に比例して電極から移動する。数値計算によってデバイス中におけるキャリアの時間発展をシミュレーションしたところ,この時間依存性を支持する結果が得られ,これらから移動度を見積もることが可能となった。一方で,OFETチャネル部の等価回路(梯子型回路)を用いても,パルス電圧印加に伴うキャリア(電界)の過渡的変化について検討することができ,ここでも実験で観測されたよう時間依存性を支持する結果が得られた。ここで示したTRM-SHG法は,高い空間(500nm程度)および時間(20ns程度)分解能でキャリアのダイナミクスを直接観測することができる手法である。実際のデバイスにおいては,電極金属依存性や絶縁膜依存性などを評価することで,静特性からは得られないFETの過渡特性に関する有効な情報が得られる。(著者抄録)