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J-GLOBAL ID:201102248101071318   整理番号:11A1445104

スラグ細骨材を大量混合したコンクリートの各種特性

Properties of Concrete with High Volume Slag Fine Aggregate
著者 (3件):
資料名:
号: 1233  ページ: 25P  発行年: 2011年06月 
JST資料番号: F0375A  ISSN: 1346-7840  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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産業副産物として排出されるスラグ細骨材の有効利用が不可欠となっている。既往の研究の多くでは,スラグ細骨材を用いたコンクリートの品質が普通コンクリートと同等となるよう混合率を制限したり粉体量を増加するといった方策が取られてきた。これらの方策は有用ではあるものの,結果的にコストや手間の増大につながり,必ずしも効果的な方策とはなっていなかった。適材適所という観点から考えると,スラグ細骨材を大量混合したコンクリートを,品質改善を行わなくとも可能な部位に適用することも必要と考えられる。スラグ細骨材を大量混合したコンクリートではブリーディングの増加等による各種特性への影響が懸念される。そこで本研究は,品質改善を行わずにスラグ細骨材を大量混合したコンクリートの各種特性について実験的に検討した。その結果,スラグ細骨材を大量混合したコンクリートについて,ブリーディング量0.5cm3/cm2以下であれば,ブリーディング量が力学特性に及ぼす影響は小さかったが,1.0cm3/cm2程度の過剰なブリーディングは力学特性を低下させることが明らかになった。また,海洋環境への約1年の暴露の結果,スラグ細骨材を大量混合したコンクリートの耐久性は普通コンクリートと同等であることが示された。さらに,ケーススタディによる施工試験の結果,銅スラグ細骨材を用いたコンクリートの場合,ポンプ圧送による施工が可能な場合には圧送による品質変化は普通コンクリートとほぼ同等であることが分かった。本実験の範囲では,銅スラグ細骨材の混合率が50%以下,ブリーディング量0.3cm3/cm2以下であればポンプ圧送が可能であった。また,銅スラグ細骨材を70%以上混合したコンクリートはポンプ圧送が困難となるが,ホッパを用いた直接打設により打設可能であることを示した。以上の結果から,適切な打設方法の選択により,スラグ細骨材を大量混合したコンクリートを港湾の無筋コンクリート構造物に適用可能であると考えられた。(著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (2件):
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モルタル,コンクリート  ,  コンクリート工事 
引用文献 (18件):
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