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J-GLOBAL ID：201102298172336026   整理番号：11A1937241

湿度の影響を考慮した気中不平等ギャップにおける部分放電開始計算モデルの開発

Development of the Partial Discharge Inception Calculation Model in a Non-uniform Air Gap Considering the Effect of Humidity

著者 (7件)： 柳田憲史 ((株) 日立製作所) ,  加藤達朗 ((株) 日立製作所) ,  六戸敏昭 ((株) 日立製作所) ,  岩田健 (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻) ,  小島寛樹 (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻) ,  早川直樹 (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻) ,  大久保仁 (名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻)
資料名： 電気学会論文誌 A  (IEEJ Transactions on Fundamentals and Materials)
巻： 131  号： 12  ページ： 1017-1023 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： S0808A  ISSN： 0385-4205  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電界解析による評価のみでは困難とされる不平等電界について,部分放電開始の予測計算モデルを開発し,その有用性を検討した。このモデルでは,ストリーマに転換する電子なだれの種となる初期電子が存在する領域を確率的に取り扱う臨界体積モデルをベースに,実環境で問題となる温度の影響を負イオン密度の絶縁温度依存特性として組み込む方法を提案した。本論文では,空気中の部分放電開始計算モデルについて検討し,以下の結論を得た。1)低湿度下にて初期電子存在確率を考慮した部分放電開始シミュレーションの計算モデルを作成し,不平等ギャップ空間において印加電圧に伴う初期電子存在領域の拡大を可視化すると共に,PDIVを予測計算した結果,実験結果に対して10%以内で一致する事が分かった。2)上記で作成した計算モデルに湿度の影響を加えるため,負イオン密度の湿度依存性を組み込む方法を提案し,イオンカウンタ測定から湿度を考慮した計算モデルを開発した。結果としてPDIVの湿度依存性は実験結果と同様の傾向を示す事を確認し,その値は実験結果に対して15%以内で一致する事が分かった。

シソーラス用語： *部分放電 ,  *放電開始電圧 ,  数値計算 ,  電子なだれ ,  *放電ギャップ ,  気体放電 ,  解析モデル ,  不均一性 ,  イオン密度 ,  電場 ,  シミュレーションモデル ,  絶縁破壊 ,  湿度 ,  *電圧 ,  *間隙 ,  *長さ ,  *幾何学量

分類 (1件)： 放電一般  (BJ03010I)

引用文献 (20件)：

• (1) IEC 61010 : “Safety requirements for electrical equipment for measurement, control, and laboratory use” (2010) (in Japanese)
• IEC規格61010:「計測,制御及び試験所使用電気機器の安全要求事項」(2010)
• (2) JIS C 8480 : “Box-type switchgear assemblies for low-voltage distribution purpose” (2008) (in Japanese)
• JIS規格C 8480:「キャビネット型分電盤」(2008)
• (3) 気体放電シミュレーション技法調査専門委員会編:「気体放電シミュレーション技法」,電気学会技術報告 (II部),No. 140 (1982)

タイトルに関連する用語 (5件)： 湿度 ,  ギャップ ,  部分放電 ,  計算モデル ,  開発