抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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セメント系硬化体中における主要な水和物であるC-S-Hは,その組成の変化がコンクリート中のイオンの移動や収縮といった物理化学的性質に大きく影響する。本研究では,C-S-Hの物理的性質である比表面積の変化について把握するため,ビーライトから生成されるC-S-Hの比表面積を測定し,エーライトから生成されるC-S-Hの比表面積と比較検討した。結果として,エーライトおよびビーライトからそれぞれ生成されるC-S-Hの比表面積はほぼ変わらないことが明らかとなり,両者がR.H.11%において保有するゲル水量が一致したことからも,結果の妥当性が示された。以上より,本研究の範囲内では,C-S-Hの比表面積はC/S比には依存するものの,生成起源の違いによる影響を受けないものと考えられる。ここでは,セメント系硬化体の比表面積に関する実験を行い,その結果を示すことにより,説明している。