抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
積雪の硬度は積雪断面観測における基本的な測定項目であり力学的に重要な項目である。近年,測定の簡便性・迅速性からプッシュゲージが利用されている。そこで,積雪を構成する粒子や間隙の形や大きさという微細構造と硬度を関連づけることを目的として,様々な雪質の季節積雪(乾き密度:91~494kgm
-3)について,硬度と画像解析をおこなった。その結果,密度増加に対して硬度増加の傾向,平均間隙幅増加に対して硬度減少の傾向がみられた。特に平均間隙幅との関係では雪質によらない回帰式が得られた。そこで,剪断抵抗と圧縮抵抗を取り入れた簡易な圧縮破壊変形モデルを使い,アタッチメントに働く力を導き微細構造との関係について考察したところ,硬度は平均粒径と密度に比例し,平均間隙幅の3乗に反比例するといった雪質に依存しない関係を示すことができた。さらに,この関係を発展させると,しまり雪等場合に硬度が密度の4乗に比例する関係が成り立つための条件が明らかとなった。それは間隙率φの増加に対して平均粒径Dgが減少する場合であり,φ
3D
g2=一定で表されることが示された。(著者抄録)