抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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等角写像は関数論の基本的な問題であり,理工学への応用が広い。しかし,その写像関数を厳密に記述できる場合は限られている。それ故,数値等角写像は数値解析の重要な課題の一つとして長く研究されてきた。近年では多重連結領域の問題があらためて注目を集めている。多重連結領域の等角写像では,単連結領域における単位円板領域のような単一の標準領域は存在せず,様々な形状のスリットを伴う正準領域が用いられる。この報告では,解析関数を複素対数関数の1次結合で表現して,与えられた問題領域から様々な正準スリット領域への等角写像の表現が簡潔で精度の高い近似写像関数が構成できることを示す。表現が簡潔で精度の高い近似写像関数が得られることは数値等角写像の応用上も重要である。(著者抄録)