抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化により,伊勢湾の水温・流況・塩分・濁度・栄養塩等の水文環境は,様々な影響を受け,特に水温の変化は,魚介類の生息環境に大きな影響を及ぼす。伊勢湾の容積は,河川流入量の約2年分であり,東京湾(約7年)や大阪湾(約5年)と比較して,河川水の影響が大きく,伊勢湾に流入する木曽三川等の河川水は,伊勢湾内の成層状態の発達に,大きな影響を与えている。将来の水産資源保護のためには,水温の将来予測に基づいた魚介類への影響評価と適応策の検討が必要である。本研究では,地球温暖化シナリオ下の気候モデルによる大気と海洋の将来変化予測を用いて,河川海洋結合モデルによる現在気候再現実験と将来気候予測実験を行い,伊勢湾の水文環境の現在気候再現性の検証と,大気・海洋・河川の各気候変化外力が,湾内海面水温の将来予測に及ぼす影響を調べた。