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J-GLOBAL ID：201302256697802389   整理番号：13A1006509

粘土表面におけるキラル金属錯体の分子認識

著者 (1件)： 佐藤久子 (愛媛大 大学院理工学研究科)
資料名： 粘土科学  (日本粘土学会誌)
巻： 51  号： 3  ページ： 138-140  発行年： 2013年03月28日 
JST資料番号： G0435A  ISSN： 0470-6455  CODEN： NEKAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 球状の合成ヘクトライトを光学活性Δ-[Ru(phen)₃]²⁺でイオン交換した充填剤を用いた資生堂の粘土キラルカラムを用いて,スターバースト型4核Ru錯体Ru{Ru(acac)₂(taet)}₃(acac=アセチルアセトン,taet=1,1,2,2-テトラアセチルエタン)の光学分割を行った。この錯体には4種のエナンチオマ対があるので,4種のジアステレオマに分割し,上記粘土キラルカラムにより8種のエナンチオマをメタノールを溶離液として光学分割できた。ジアステレオマの溶離の順序から粘土キラルカラム表面の光学活性錯体によるスターバースト型錯体の分子認識に対するモデリングを提出した。また,キラル分子検出のための新しい分光法,赤外領域の振動円偏光二色分光法を用いたスターバースト型錯体を研究した。このスターバースト型錯体は4つの配位中心がそれぞれ独立にΔまたはΛ配置をとる。それが中心部か周辺部かの僅かな差異を粘土キラルカラムが識別したことになる。

シソーラス用語： *ヘクトライト ,  化学修飾 ,  *ルテニウム錯体 ,  光学活性 ,  クロマトグラフ用カラム ,  カイラル対称性 ,  *カイラル固定相 ,  多核錯体 ,  ジアステレオマ ,  エナンチオマ ,  *光学分割 ,  立体配座 ,  *分子認識 ,  モデリング ,  *円偏光二色スペクトル ,  *振動スペクトル ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  脂肪族ケトン ,  ジケトン ,  四核錯体
準シソーラス用語： *振動円偏光二色スペクトル

分類 (2件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  液体クロマトグラフィー  (CC04014L)

物質索引 (3件)： 1,1,2,2-テトラアセチルエタン ,  1,10-フェナントロリン ,  アセチルアセトン

引用文献 (4件)：

• YAMAGISHI, A. Review of Coordination Chemistry. 1987, 16, 131-211
• SATO, H. J. Am. Chem. Soc. 1992, 114, 10933-10940
• FUJIMOTO, N. Chem. Comm. 2010, 46, 5473-5475
• SATO, H. Dalton Trans. 2012, 41, 1709-1712

タイトルに関連する用語 (4件)： 粘土 ,  キラル ,  金属錯体 ,  分子認識