抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
IKAROS推進系として採用された気液平衡スラスタは推進薬として液化ガスを使用し,液体状態でタンクに貯蔵し,推進薬自身の蒸気のみを抽出してコールドガスとして噴射することで推力を得るスラスタである。タンク内に高エネルギー密度で貯蔵できるため,窒素などを使用するコールドガススラスタよりもトータルでマヌーバ能力が高い。また常温での飽和蒸気圧が低圧で,かつ不燃性,無毒の推進薬を使用できる。IKAROSでは代替フロンであるHFC-134aを採用し,気液分離を含めた性能を評価した。IKAROS推進系の主要諸元は,推力0.4N,比推力40s,トータルインパルス7000N/s,タンク容量22Lである。ロケットからの分離後に行うIKAROS膜面の遠心力展開のためのスピンアップ,膜面展開後のスピンレート維持,膜面の太陽に対する方向制御に使用された。打ち上げ後全推薬が気化したことにより残推薬量を特定することができた。ここから計算された全消費推薬量と,パルスカウントにより計算された消費推薬量の比をとることで消費推薬効率を算出し,ほぼ100%の効率が得られ,運用期間中常に気液分離が正常に行われ,推力の妥当性も検証できた。