抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究ではHTS-SQUIDを用いた試料回転型磁化率計について,試料の回転精度やピックアップコイルの形状,検出信号の周波数解析によるノイズ除去などの検討を行い,微弱な磁気信号を高精度,高い再現性で測定する手法を検討した。また,最適化されたシステムを用いて物質の水分量測定を試みた。その結果,楕円形コイルを使用し,試料の回転数に応じて適切なカットオフ周波数を選択したローパスフィルタを使用することで,回転時の振動によるノイズを抑え試料から生じた磁気信号を高いS/N比で検出できることがわかった。また,水の反磁性に起因する磁気信号を高い再現性で測定できることもわかった。最適化されたシステムで,水分量を変化させたシリカゲルや米を評価した結果,磁気信号と水分量との間に相関性が見られ,開発した磁化率計で水分量評価が行える可能性が示唆された。(著者抄録)