抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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‘女峰’,‘とよのか’,‘さちのか’,‘アスカルビー’,‘章姫’,‘とちおとめ’,‘さがほのか’の7品種を供試して培養液中K濃度が果実の糖・有機酸蓄積と収量に及ぼす影響について検討した。修正園試処方1/2濃度液(NO
38,NH
41,P1,K4,Ca2,Mg1,SO
41;mM)のKをCaで置換した培養液(K4~0mM)を頂花房開花期から施用した。4mM区以外では処理開始後3週目に,排液中K濃度がほぼ検出限界以下に低下した。また,NO
3の見かけの吸収量は0mM区で顕著に低下したが,その他の処理区では吸収量にほとんど差が認められなかった。葉柄中K濃度は培養液中のK濃度が低いほど低くなったが,葉身中K濃度には4mM区と2mM区との間に差が認められなかった。全ての品種において頂果房1,5番果の糖・有機酸濃度は処理区間にほとんど差が認められなかった。第2果房1番果では,果実のK濃度,有機酸濃度と培養液中K濃度の間に高い正の相関が認められた。糖濃度は4~1mM区の間に差が認められなかったが,0mM区では第2果房1番果の糖濃度が大きく低下した。定植直後からK4~0.5mMの培養液を施用した結果,0.5,1mM区では収量の低下が認められたが,2mM区は4mM区よりやや収量が多かった。2mM区では施用したKがほぼ全て吸収され,果実のK濃度や品質,収量および生育について4mM区との間に差が認められなったことから,K濃度を園試処方の半分まで低下させることが可能と考えられた。(著者抄録)