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J-GLOBAL ID：201402213203100952   整理番号：14A1467312

半屈曲性液晶ポリエステルを一成分とするブロック共重合体のミクロ相分離構造

Micro-Phase Separated Structures of Block Copolymers Having a Semiflexible Liquid Crystalline Main-Chain Polyester Block

著者 (2件)： 古賀舞都 (東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻) ,  戸木田雅利 (東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 71  号： 11  ページ： 501-507 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 半屈曲性の主鎖型液晶性ポリエステルの両端から非晶ポリメタクリレートを生長させたABA三元ブロック共重合体は,中央セグメントの分子量分布指数が2であるにもかかわらず,非晶セグメントの体積分率ϕ_amが0.20~0.52で明確なラメラ状ミクロ相分離構造を形成した.液晶セグメントはラメラ界面から垂直にほぼ伸びきるものの,折りたたまれて収容され,ラメラと平行にスメクチック層を形成した.ラメラ厚は液晶セグメントの剛直性の増加に伴い増大した.ϕ_am>0.68のブロック共重合体では,液晶ラメラが非晶鎖によって立方体状に切断され,球状ドメインを形成した.このように,半屈曲性液晶性高分子を一成分とするブロック共重合体のミクロドメイン構造は,液晶セグメントが配向秩序を維持する傾向と非晶セグメントがエントロピーを最大化する傾向との拮抗で決定し,液晶セグメントの剛直性と鎖長によって変化した.(著者抄録)

シソーラス用語： *主鎖型高分子液晶 ,  *屈曲性重合体 ,  *トリブロック共重合体 ,  分子量分布 ,  ラメラ ,  スメクチック相 ,  ミクロドメイン ,  結晶構造 ,  *ミクロ相分離 ,  相転移 ,  ミクロスフェア ,  セグメント化重合体 ,  小角X線散乱 ,  ポリメタクリル酸メチル ,  原子移動ラジカル重合 ,  メソゲン ,  ポリメタクリル酸アルキル ,  結晶構造解析 ,  X線回折 ,  脂肪族カルボン酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  カルボン酸エステル ,  ミクロ相分離構造 ,  PEMA【重合体】 ,  広角X線回折
準シソーラス用語： ATRP【重合】 ,  PMMA ,  SAXS【散乱】 ,  ポリメタクリル酸エチル ,  WAXD【回折】

分類 (3件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M) ,  その他の液晶  (BK03030H) ,  高分子の物性一般  (CG02001Z)

物質索引 (5件)： 2-ブロモイソ酪酸ブロミド ,  2-メチル-1,3-プロパンジオール ,  ビフェニル-4,4′-ジカルボン酸 ,  メタクリル酸エチル ,  メタクリル酸メチル

引用文献 (17件)：

• 1) M. Tokita and J. Watanabe, Polym. J., 38, 611 (2006).
• 2) M. Tokita, T. Takahashi, M. Hayashi, K. Inomata, and J. Watanabe, Macromolecules, 29, 1345 (1996).
• 3) M. Tokita, K. Osada, and J. Watanabe, Liq. Cryst., 23, 453 (1997).
• 4) M. Tokita, K. Tokunaga, S. Funaoka, K. Osada, and J. Watanabe, Macromolecules, 37, 2527 (2004).
• 5) M. H. Li, A. Brûlet, J. P. Cotton, P. Davidson, C. Strazielle, and P. Keller, J. Phys. II, 4, 1843 (1994).

タイトルに関連する用語 (4件)： 半屈曲性 ,  液晶ポリエステル ,  ブロック共重合体 ,  ミクロ相分離構造