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J-GLOBAL ID：201402251472680875   整理番号：14A0404912

キュウリ量管理養液栽培において発生した白化症状の原因

Cause of Whitening of Cucumber Laminae Under Quantitative-control Hydroponics

著者 (6件)： 中野明正 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  東出忠桐 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  後藤一郎 (カネコ種苗) ,  金子壮 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  安場健一郎 (岡山大 大学院環境生命科学研究科) ,  大森弘美 (生物系特定産業技術研究支援セ)
資料名： 野菜茶業研究所研究報告  (Bulletin of the National Institute of Vegetable and Tea Science)
号： 13  ページ： 1-8  発行年： 2014年03月07日 
JST資料番号： F0562E  ISSN： 1346-6984  CODEN： YCKKBL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： キュウリの量管理栽培システムにおいて,著しい葉の白化症状が観察された。原因としては,P過剰症により水溶性のCaやMgの輸送や移行が阻害され,組織の壊死が生じたためと考えられた。トマトの窒素量管理法は過繁茂などを抑制し,草姿を制御するのに有効であるが,今回の報告事例のように,特にキュウリの初期生育において,硝酸が低い状態で培養液のpHが上昇しそれを補正する必要があり,pH降下剤にPが含まれている場合,Pの過剰吸収により葉の白化症状が発生する可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *キュウリ ,  *養液栽培 ,  *クロロシス ,  ハウス栽培 ,  品種差 ,  作物収量 ,  リン ,  カルシウム ,  マグネシウム ,  葉 ,  根 ,  pH依存性 ,  物質移動
準シソーラス用語： 白化【植物】

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  微生物による植物病害一般  (FC04051H)

引用文献 (15件)：

• 伊達修一 (2012), 組成, 培養液の調整・管理, 養液栽培のすべて, 65-78, 誠文堂新光社, 東京.
• 二見敬三・藤井浩 (1985): 土壌蓄積りん酸が大豆の生産性と養分吸収に及ぼす影響. 兵庫県農総セ研報, 33, 21-26.
• Hawkesford,M., Horst, W., Kichey, T., Lambers H, Schioerring J., M?ller I.S.,and White, P.(2012) : Functions of macronutrients. Mineral nutrition of higher plants, 135-189, Academic Press, London.
• 東出忠桐・後藤一郎・鈴木克己・安場健一郎・塚澤和憲・安東赫・岩崎泰永 (2012): 収量構成要素の解析からみたキュウリ短期栽培の摘心およびつる下ろし整枝法の差異, 園学研, 1(4), 523-529.
• 北村秀教・米山忠克 (1994): 培地カルシウム濃度の違いがキュウリ,コマツナの生体液のカチオン・アニオン濃度におよぼす影響, 土肥誌, 65(6), 660-669.

タイトルに関連する用語 (5件)： キュウリ ,  養液栽培 ,  白化 ,  症状 ,  原因