抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジシクロペンタジエン(DCP)の反応射出成形(RIM)で使用する触媒について述べた。DCPは環状オレフィンであり,ポリマーは衝撃性が高く剛性に優れている熱硬化性樹脂で,大型品・複雑形状品の製造が可能,成形時間が短い,成形時に高温高圧が不要という特徴がある。触媒としてはルテニウム触媒が優れているが,触媒の量産化が課題になっていた。従来の方法では収率は40%程度であり,これを高めるために反応条件を見直した結果,収率を98%まで高めることができた。また他の合成段階での最適化を行ってルテニウム使用量を1/6にまで削減できた。この新量産技術で得られた触媒でDCP樹脂を合成した結果,硬化時間,最高発熱温度,ガラス転移点のいずれも文献値にある値と同等になった。また得られた触媒の純度は文献で得られたものに比べてきわめて高かった。この触媒量産技術によってDCP-RIM実用化が進むと考えられる。