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J-GLOBAL ID：201502213813756777   整理番号：15A0941695

領域気象モデルWRFを用いた力学的ダウンスケーリングによる豪雨の気候学的再現性

著者 (4件)： 工藤亮治 (農研機構 農村工研) ,  皆川裕樹 (農研機構 農村工研) ,  名和規夫 (農研機構 農村工研) ,  増本隆夫 (農研機構 農村工研)
資料名： 応用水文  (Applied Hydrology)
号： 27  ページ： 19-28  発行年： 2015年03月23日 
JST資料番号： L3921A  ISSN： 1881-4948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 豪雨に伴う低平農地などの排水を対象とした気候変動影響評価では,細かい時空間スケールでの気候シナリオが必要である。そのため,WRFを用いた力学的ダウンスケーリングを行い,局所的に発生する豪雨の気候学的再現性を評価した。WRFでは様々な物理過程の選択が可能であるが,本研究では地域的豪雨を対象とすることから,雲物理過程で用いられる3つのスキームを採用し,それらの再現性を比較した。梅雨期の総降水量の空間分布や年変動などの再現性は,雲物理過程による差はほとんど無かった。一方,時間降水量の頻度分布や継続時間別降水量の年最大値などではスキームによって差がみられ,地域レベル気候シナリオへの適用の可能性が示された。

シソーラス用語： *豪雨 ,  *モデル ,  気象学 ,  予測 ,  雲物理 ,  気候変動シナリオ
準シソーラス用語： *WRF ,  気候シナリオ ,  力学的ダウンスケーリング

分類 (2件)： 水文学一般  (DC07010R) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (12件)：

• 有馬雄祐,大岡龍三,菊本英紀,山中徹(2014):力学的ダウンスケーリングによる近未来標準気象データ作成に関する研究,生産研究 66(1),61-68.
• 神田学(2009):WRFの都市気候研究への応用,ながれ,28,21-28.
• 神足洋輔,村上和男,伊藤一正(2008):気象モデルWRFを用いた関東平野における土地利用が夏期の都市気象に与える影響,水工学論文集,52,229-234.
• Minakawa, H. and Masumoto T. (2013) : Variability in Intensity of Heavy Rainfall due to Climate Change and its Impact on Paddy Inundation in Low-Lying Area of Japan, Irrigation and Drainage, 68, 679 - 686.
• 皆川裕樹,増本隆夫,工藤亮治(2014):長短期降雨特性を備えた豪雨の内部波形の模擬発生法,農業農村工学会論文集,291,15-24.

タイトルに関連する用語 (6件)： 領域気象モデル ,  WRF ,  力学的ダウンスケーリング ,  豪雨 ,  気候学 ,  再現性