抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソフトウェア開発において,ソーシャルコーディングと呼ばれる手法が広がりつつある。ソーシャルコーディングでは,プロジェクトに対する理解度の低い会員が,過去に議論された内容と重複する無益な提案をすることがある。このような無益な提案はプロジェクトオーナーの手間を増やし,プロジェクトの進行の妨げになる。こうしたプロジェクトオーナーに対する負担を軽減するため,プロジェクトにとって有益な提案を抽出し,提示することは有用であると考えられる。本稿では,ソーシャルコーディングサービスであるGitHubを対象として,著名なプロジェクト内で有益な提案が占める割合を調査した。調査の結果,プロジェクト内の有益な提案が占める割合は50%を上回っていないことがわかった。また,有益な提案の特徴について考察し,GitHubのシステムから機械的に有益な提案を取得する方式を示した。提案方式に基づいてGitHub上のプロジェクトの提案数と有益な提案数の推移について考察した。考察の結果,有益な提案が占める割合は,開発初期をのぞけばプロジェクト全体を通してほぼ一定していることがわかった。(著者抄録)