文献

J-GLOBAL ID：201602213292120299   整理番号：16A0573123

HTSバルク磁石を用いてメッキ廃液から捕集されたNi化合物をリサイクルする磁気分離技術

Magnetic Separation Technique for Recycling Ni Compound Collected from Plating Waste Fluid with Use of HTS Bulk Magnet

著者 (9件)： 岡徹雄 (新潟大) ,  一重佳那 (新潟大) ,  佐々木翔 (新潟大) ,  福井聡 (新潟大) ,  小川純 (新潟大) ,  佐藤孝雄 (新潟大) ,  大泉学 (新潟大) ,  辻村盛夫 (愛知技研) ,  横山和也 (足利工大)
資料名： 電気学会金属・セラミックス研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： MC-16  号： 13-40  ページ： 81-84  発行年： 2016年06月28日 
JST資料番号： F0574C  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ニッケルであれば,沈殿などの化合物でもわずかながら磁性を持つはずであり,励磁した高温超電導バルク磁石(以下バルク磁石)の強磁場を使えば吸着分離できるという点にある。ニッケル化合物を沈殿させ,これに磁性があることを確かめたうえで,バルク磁石を用いた磁気分離実験を行って,希少元素でもあるニッケルを回収する回収再利用が目的である。超伝導バルク磁石を用いた磁気分離技術により硫酸ニッケル結晶を回収するシステムを構築した。流量5l/分で16lまでの処理量において最高29.4gの結晶回収と,日量8.4kgの回収が見込めるほか,硫酸ニッケルの選択的な85.7%の分離率を得たことは,実験段階としては良好な性能である。

シソーラス用語： *超伝導磁石 ,  廃水 ,  ニッケル化合物 ,  *リサイクル ,  磁力分離 ,  ニッケルめっき ,  資源回収
準シソーラス用語： *HTSバルク磁石 ,  廃液 ,  磁気分離

分類 (2件)： 資源回収利用  (SC05060V) ,  超伝導磁石  (BM04042N)

引用文献 (8件)：

• ミヤマ株式会社ホームページ http://www.miyama.net/
• 松井富士夫:「無電解ニッケルめっき浴の再生と循環」,ウエムラテクニカルレポート,Vol.44 pp.21-24(1999)
• 田中幹也,成田弘一,斎木幸則,小嶋隆司:「使用済み無電解ニッケルめっき液からのニッケル回収と再利用」,日本パーカライジング技報 Vol.19 pp.14-20(2007)
• 岡徹雄,木村貴史,三村大樹,深澤晴信,福井聡,小川純,佐藤孝雄,大泉学,寺澤俊久,辻村盛夫,横山和哉:「超伝導バルク磁石を用いた無電解ニッケルめっき廃液の磁気分離」,低温工学,Vol.46巻 No.11 pp.959-664(2011)
• R. Weinstein, I-G. Chen, J. Liu, J. Xu, V. Obot and C. Foster: "Permanent magnets of high-T_c superconductors," J. Appl. Phys., Vol. 73 pp.6533-6535 (1993)

タイトルに関連する用語 (8件)： HTS ,  バルク ,  磁石 ,  メッキ廃液 ,  捕集 ,  Ni化合物 ,  リサイクル ,  磁気