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J-GLOBAL ID：201602221304721204   整理番号：16A0334253

干渉SARによる2015年箱根火山の活動に伴う大涌谷の地表面変位

著者 (3件)： 道家涼介 (神奈川県温泉地学研) ,  原田昌武 (神奈川県温泉地学研) ,  竹中潤 (神奈川県温泉地学研)
資料名： 神奈川県温泉地学研究所報告  (Bulletin of the Hot Springs Research Institute of Kanagawa Prefecture)
巻： 47  ページ： 23-29  発行年： 2015年12月 
JST資料番号： G0743A  ISSN： 0911-3703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 箱根火山では2015年4月以降,活発な地震活動と地殻変動が続いている。本稿では,ALOS-2/PALSAR-2のInSARによる同火山領域での地殻変動観測データを解析した結果について報告する。2015年5月7日のデータを2014年10月9日と比較した結果,衛星の視線方向に約6cm近づく変位が観測された。その後,5月21日,6月4日,6月18日,7月2日,7月16日のそれぞれにおける変位パターンが分析できた。以上から,5月中に大涌谷付近で急激な隆起が起き,6月に入ってやや鈍化した。6月末から7月初めにかけての水蒸気噴火前後では火口の北側から東側にかけて隆起した。そして,その後には明瞭な変位のないことが分かった。

シソーラス用語： 火山 ,  地震活動 ,  *地殻変動 ,  測地衛星 ,  合成開口レーダ ,  変位 ,  *隆起 ,  *噴火活動 ,  *神奈川県 ,  水蒸気噴火 ,  *箱根火山 ,  陸域観測技術衛星 ,  実用衛星 ,  飛翔体
準シソーラス用語： ALOS衛星 ,  InSAR

分類 (2件)： 地球熱学,火山物理学  (DC03070D) ,  測地学  (DC02000X)

引用文献 (7件)：

• Baran I., Stewart M. P., Kampes B. M., Perski Z. and Lilly P. (2003) A modification to the goldstein radar interferogram filter, IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing, 41, 2114-2118.
• 原田昌武・板寺一洋・本多 亮・行竹洋平・道家涼介 (2015) 2015年箱根火山活動に伴う地震活動と地殻変動の特徴(速報), 神奈川県温泉地学研究所報告, 47, 1-10.
• 板寺一洋・本多 亮・原田昌武・行竹洋平・道家涼介・竹中 潤 (2015) 神奈川県箱根火山における活発な群発地震活動(2015), 日本水文科学会誌, 45, 47-49.
• 神奈川県温泉地学研究所・伊豆ジオパーク推進協議会 (2015) 箱根山2015年噴火の火口・噴気孔群(暫定版), 火山噴火予知連絡会提出資料 (平成27年7月21日), http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/files/Hakone2015/20150721_onken.pdf.
• 小林知勝・飛田幹男・中島秀敏・矢来博司・森下 遊・和田弘人・仲井博之・三浦優司・山中雅之・山田晋也・撹上泰亮・上芝晴香 (2015) ALOS-2干渉SARにより捉えられた2015年箱根山・大涌谷火山活動に伴う地殻変動, 日本火山学会講演予稿集2015年秋季大会, P47.

タイトルに関連する用語 (4件)： 干渉SAR ,  箱根火山 ,  活動 ,  地表面変位