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J-GLOBAL ID：201602201464649886   整理番号：16A0334251

2015年箱根火山活動に伴う地震活動と地殻変動の特徴(速報)

Earthquake swarm activities and crustal movements of the 2015 volcanic event at Hakone Volcano (Rapid results)

著者 (5件)： 原田昌武 (神奈川県温泉地学研) ,  板寺一洋 (神奈川県温泉地学研) ,  本多亮 (神奈川県温泉地学研) ,  行竹洋平 (神奈川県温泉地学研) ,  道家涼介 (神奈川県温泉地学研)
資料名： 神奈川県温泉地学研究所報告  (Bulletin of the Hot Springs Research Institute of Kanagawa Prefecture)
巻： 47  ページ： 1-10  発行年： 2015年12月 
JST資料番号： G0743A  ISSN： 0911-3703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 箱根山では2015年4月26日から地震活動が活発化し,その後山体膨張を伴う地殻変動,噴気活動へとつながった。一連の活動度は,2001年以降に観察された活動の中で最大である。本稿では,2001年の活動との比較の中で,2015年10月現在時点における活動のまとめを行った。地震活動の活発な期間を分けて分析すると,活動域が期間ごとに異なっており,震源が移動していった様子が分かる。これは,2001年の活動の様相と類似しているが,2015年の地震数は2001年の2倍を超え,b値は2001年の場合よりも有意に小さい。GPS基線長変化をスタッキングした結果,地殻変動は,地震活動の開始に先行して始まっていたことが分かった。変動の様相は2001年と類似して山体の膨張を示したが,変動量は2001年に比してやや小さい。

シソーラス用語： 火山 ,  *地震活動 ,  *地殻変動 ,  *噴火活動 ,  b値【地震】 ,  膨張 ,  衛星航法 ,  *神奈川県 ,  GNSS ,  *箱根火山

分類 (2件)： 地球熱学,火山物理学  (DC03070D) ,  測地学  (DC02000X)

引用文献 (8件)：

• 道家涼介・原田昌武・宮岡一樹・里村幹夫 (2013) 神奈川県を中心としたBerneseによるGPS統合解析表示システムの構築, 温地研報告, 45, 63-70.
• 原田昌武・細野耕司・小林昭夫・行竹洋平・吉田明夫 (2010) 富士山周辺及び箱根カルデラの膨張歪と低周波地震活動, 火山, 55, 193-199.
• 原田昌武・細野耕司・伊東博・明田川保・小林昭夫・本多亮・行竹洋平・吉田明夫 (2011) 箱根火山における群発地震活動に先行する地殻の膨張, 日本地球惑星科学連合大会, SVC048-P02.
• 原田昌武・行竹洋平・宮岡一樹・本多亮・板寺一洋・道家涼介・里村幹夫・吉田明夫 (2013) 箱根火山における群発地震活動の分類, 温地研報告, 45, 1-8.
• 板寺一洋・代田寧・本多亮・原田昌武・行竹洋平・道家涼介・宮岡一樹・萬年一剛 (2013) 2013年1~2月の箱根火山群発地震活動について(概報), 温地研報告, 45, 17-28.

タイトルに関連する用語 (4件)： 箱根火山 ,  活動 ,  地震活動 ,  地殻変動