抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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横浜市にとって地方の発展を担う拠点は,みなとみらい(MM)21である。事業開始から30年余りが経過した今もなお発展し続けており,横浜における「みらい」の象徴として内外から注目を集めている。地域に最適な政策立案のためには,歴史的背景の理解や,経済の規模や構造をはじめとした地域の特性の把握を正確に行う必要がある。作成した産業連関表をもとに,MM21地区の経済構造を分析した。地域間研究構造の財・サービスの流れをみると,基本的な研究産業の循環構造を示しているが,特筆すべき点は232億円と高額な域外移輸出であり,その背景には富士ゼロックス等のグローバルな大企業の研究所の立地がある。情報サービスの財・サービスの流れをみると,金融・保険への産出が多くなっている。その背景には,関連する情報処理を担う事業所の存在がある。しかい,研究と情報サービスをとりまく産業間には,それほど強い連関はなく,総合的に見て連関構造や波及効果が最も大きい産業は,通信であった。MM21産業連関表の作成と分析を行った本稿の結論として,MM21の今後の産業構造変化に対して,2つの方向性を指摘したい;(1)MM21の域際収支の拡大については,水運,研究,情報サービスの成長が必要になること。(2)MM21域内の連関構造を強めるためには,通信産業の成長が必要になる。