抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高性能計算機の規模は年々大きくなっている。大規模化に伴う故障率の増加により,Silent Data Corruption(SDC)と呼ばれる問題が深刻になると予想されている。SDCはアプリケーションが異常な結果を出力するが,停止には至らないため計算結果の誤りを検知できない障害である。SDCに対処するため多くの研究が行われたが,計算機の変化とともに故障の種類や発生傾向も変化しており,新たな耐故障手法が求められている。本研究は連続したメモリデータの破壊または複数のビットエラーがDRAM上に発生した際に,NAS Parallel BenchmarkのCGカーネルに現れるSDCの調査を目的とする。またそのために,DRAMに特定の故障パターンを注入する故障発生器を,仮想マシンエミュレータであるQEMUを拡張して作成した。これにより,SDCが発生しうること,アプリケーションの特性によりSDCの発生割合が約5%減少することを確認した。また連続したデータ破壊が発生したとき,アプリケーションは約80%の割合で正常な結果を返すが,同じビット数のビットエラーを注入した際には約90%の割合で異常終了することを確認した。(著者抄録)