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J-GLOBAL ID：201602282192323659   整理番号：16A0593508

触媒の酸化熱を利用したアンモニアの酸化分解による水素製造プロセスのコールドスタート

著者 (1件)： 永岡勝俊 (大分大 工)
資料名： ENEOS Technical Review  (ENEOS Technical Review)
巻： 58  号： 2  ページ： 49-52  発行年： 2016年06月30日 
JST資料番号： F0910A  ISSN： 1348-5008  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らは,反応ガスに酸素を共存させた内部発熱型のアンモニア酸化分解に着目するとともに,触媒の自発的な発熱により触媒層をアンモニア燃焼の開始温度まで急速に加熱することでアンモニアの酸化分解を常温から無加熱・瞬時に駆動可能な“常温駆動プロセス”の構築について検討した。Ru/Ce_0.5Zr_0.5O₂を用いることで,一切の加熱処理なしで,起動と停止の繰り返し可能なアンモニア酸化分解による水素製造プロセスの構築に成功した。Ruの担持量は1wt%以上が必要であり,このとき,触媒の酸化による発熱で触媒層の温度がアンモニア燃焼の開始温度まで上昇するために,アンモニア分解の常温駆動が可能となることが明らかとなった。

シソーラス用語： 生産 ,  製造 ,  *アンモニア ,  *分解反応 ,  酸化 ,  触媒 ,  ルテニウム触媒 ,  *水素製造 ,  アンモニア酸化 ,  ナノ触媒 ,  *酸化分解
準シソーラス用語： *酸化分解反応

分類 (1件)： 気体燃料の性質,組成,分析,試験  (YE02020U)

引用文献 (9件)：

• Mittasch, A., and Frankenburg, W.; Adv. Catal. 2, 81 (1950).
• Haber, L. F.; The chemical industry, 1900-1930: international growth and technological change. (Clarendon Press, 1971) .
• Catalytic Ammonia Synthesis: Fundamentals and Practice. (Springer US, 1991).
• Schüth, F., Palkovits, R., Schlögl, R., and Su, D. S.; Energy Environ. Sci. 5, 6278 (2012) .
• Hayashi, F., Toda, Y., Kanie, Y., Kitano, M., Inoue Y., Yokoyama, T., Hara, and M., Hosono, H.; Chem. Sci. 4, 3124 (2013) .

タイトルに関連する用語 (7件)： 触媒 ,  酸化 ,  アンモニア ,  酸化分解 ,  水素製造 ,  プロセス ,  スタート