抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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航空宇宙のCFRP一次構造物は基本的にメカニカルファスニングによる継手が用いられている。これを接着接合継手に置き換えることで,さらなる軽量化を達成することができる。特にMetal-CFRP継手について言えば,一体成形ができないため,接着接合継手が不可避である。しかしながら,現状,型式認証基準をクリアするには接着接合はハイコストであり,メカニカルファスニングに比べて不利である。接着接合のコスト削減のアプローチの1つは,新しい表面処理法を導入することである。本研究では,チタン合金とCFRPについて,新しい技術を含む様々な表面処理法を適用し,濡れ性及び表面形状を評価するとともに,シングルラップによる接着接合継手を作製し,継手強度の測定を行った。チタン合金については,表面処理としてイトロ処理とレザリッジを用いた接着継手の強度が,従来の表面処理法による水準とFEAにより推定した接着剤破壊水準を超える強さを示した。濡れ性及び表面形状評価の結果から,イトロ処理は,二次結合とメカニカルインターロッキング以外の接着メカニズム,例えば一次結合によって高強度が発現したと推察された。一方レザリッジは,表面形状として深さ100μm以上の溝を有しており,その溝でメカニカルインターロッキングが発現し,高強度を示したと推察された。これらの表面処理は簡易であり,表面処理コスト削減と接着品質の安定化が見込め,新しい表面処理技術として実機適用が期待できる。CFRPについては,従来の表面処理法であるサンドペーパーが最も高強度であった。しかし次点の大気圧プラズマの方が処理がより簡易であり,次世代の表面処理技術として今後の可能性は大きい。(著者抄録)