屋外をロボットが自律移動する場合,雨天時に自律移動を行うことも想定される。現状,自律移動を行う際には,LIDAR(Light Detection and Ranging)が主なセンサとして使用されている。LIDARはレーザビームを飛ばし,反射光を用いて距離計測を行うため,雨天時には雨滴が検出され,ロボットの自律移動に悪影響が現れることもある。そこで本稿では,人工的に再現した雨環境において,LIDARの計測値に雨がどのように影響するかの基礎的な調査を行う。この結果から,LIDARの計測値から雨滴を除去するための提案を行う。そして,提案法を用いることにより,雨滴の影響を除去して雨環境下で自律移動ができることを示す。(著者抄録)