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J-GLOBAL ID：201802255429587666   整理番号：18A0914838

C-S-Hの炭酸化が物質移動性状に及ぼす影響の評価

EFFECT OF CARBONATION OF C-S-H ON MASS TRANSFER

著者 (4件)： 小島彩 (新潟大学 大学院自然科学研究科環境科学専攻(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地)) ,  吉田泰崇 (新潟大学 大学院自然科学研究科環境科学専攻(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地)) ,  佐伯竜彦 (新潟大学 工学部建設学科(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地)) ,  斎藤豪 (新潟大学 工学部建設学科(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地))
資料名： セメント・コンクリート論文集(Web)  (Cement Science and Concrete Technology (Web))
巻： 71  号： 1  ページ： 133-139(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U1105A  ISSN： 2187-3313  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,合成C-S-Hを炭酸化後に圧縮成型し酸素拡散試験から屈曲度を算出することで,炭酸化がC-S-Hの物性さらには硬化体の物質移動性状に及ぼす影響を検討した。その結果,C-S-Hの炭酸化程度の増加により物質移動抵抗性が低下した。また,水蒸気吸脱着試験による比表面積測定の結果より,C-S-Hの炭酸化程度の増加に伴いC-S-Hの比表面積が減少していることが確かめられた。以上の結果から炭酸化したC-S-Hの加圧成型体においてはC-S-Hの表面積の減少により物質移動経路が単純化したことにより,物質移動抵抗性が低下したと考えられた。また,C-S-Hの炭酸化による比表面積の変化を2つのモデルにより検討した結果,C-S-HがCaCO₃とSiO₂に分解する反応が支配的である可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *水和物 ,  セメント ,  硬化物 ,  コンクリート ,  *炭酸化 ,  *物質移動 ,  抵抗 ,  比表面積 ,  圧縮成形 ,  屈曲度 ,  空隙率 ,  酸素 ,  細孔内拡散 ,  セメント硬化体 ,  酸素拡散 ,  物質移動抵抗 ,  *ケイ酸カルシウム水和物
準シソーラス用語： *C-S-H

著者キーワード (14件)： C-S-H ,  炭酸化 ,  C/S比 ,  酸素拡散係数 ,  屈曲度 ,  比表面積 ,  加圧成型 ,  C-S-H ,  Carbonation ,  C/S ratio ,  Oxygen diffusion coefficient ,  Tortuosity ,  Specific surface area ,  Compression molding

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (7件)：

• 1) 佐々木謙二、横澤良太、佐伯竜彦:セメント系硬化体の塩化物イオン拡散性状に及ぼす炭酸化の影響、コンクリート工学年次論文集、Vol.29、No.1、pp.1035-1040(2007)
• 2) 笠見智大、李春鶴:フライアッシュを用いたセメント硬化体の炭酸化進行に及ぼす影響に関する基礎的研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.34、No.1、pp.196-201(2012)
• 3) V. G. Papadakis, C. G. Vayenas, M. N. Fardis:A Reaction Engineering Approach to the Problem of Concrete Carbonation, AIChe Journal, Vol.35, No.10, pp.1639-1650(1989)
• 4) 須田裕哉、田中洋介、佐伯竜彦:C-S-Hの組成と物理的性質に関する基礎的研究、土木学会論文集、Vol.66、No.4、pp.528-544(2010)
• 5) 菊地道生、須田裕哉、佐伯竜彦:酸素および塩化物イオンの実効拡散係数によるセメント系硬化体におけるイオン移動性状の評価、セメント・コンクリート論文集、No.64、pp.346-353(2010)

タイトルに関連する用語 (4件)： 炭酸化 ,  物質移動 ,  性状 ,  影響の評価