文献

J-GLOBAL ID：201802277730723487   整理番号：18A1668800

マルチコアTenderにおけるメモリを介した遠隔手続呼出制御の方式の設計

著者 (3件)： 藤戸宏洋 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  山内利宏 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  谷口秀夫 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2018  号： OS-144  ページ： Vol.2018-OS-144,No.2,1-8 (WEB ONLY)  発行年： 2018年07月23日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： マルチコアプロセッサ環境で走行するオペレーティングシステム(以降,OS)は,共有データの不整合を防ぐ必要がある。共有データの不整合を避けるために排他制御を行うと,排他制御オーバヘッドのためOSの性能が低下する。T enderでは,OSが制御し管理する対象であるOS資源をコア毎に管理することにより,コア間でのOS資源の共有を防ぎ,排他制御を不要にする手法を実現している。しかし,この手法では,他コアが管理するOS資源を操作することができない。そこで,コア間でのOS資源の操作依頼ができるように,他OSにOS資源の操作を依頼する遠隔手続呼出制御を拡張する。これにより,各コアのOSは,遠隔手続呼出制御を介し,計算機全体のOS資源を同じインタフェースで利用できる。本稿では,遠隔手続呼出制御の改造量を少なくするため,コア間通信制御を計算機間通信制御と同じインタフェースで設計する方針について述べ,提案手法の実現における課題と対処について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： *マイクロプロセッサ ,  マルチプロセッサシステム ,  計算機アーキテクチャ ,  *オペレーティングシステム ,  資源管理 ,  相互排除 ,  *通信制御 ,  *マルチコアプロセッサ
準シソーラス用語： 排他制御 ,  *遠隔手続呼出制御 ,  コア間通信制御 ,  *Tenderオペレーティングシステム

分類 (2件)： オペレーティングシステム  (JD03020J) ,  制御方式  (JC02030K)

引用文献 (8件)：

• Boyd-Wickizer,S.,Kaashoek,M. F.,Morris,R. and Zeldovich, N.: Non-scalable locks are dangerous, Proceedings of the Linux Symposium (2012).
• 谷口秀夫,青木義則,後藤真孝,村上大介,田端利宏:資源の独立化機構による T ender オペレーティングシステム,情報処理学会論文誌,Vol. 41, No. 12, pp. 3363-3374 (2000).
• 堀井基史,山内利宏,谷口秀夫:T ender におけるコアごとに資源を用意し個別に管理するOS 構造の設計,情報処理学会研究報告,Vol. 2014-OS-131, No. 7, pp. 1-8 (2014).
• 石井陽介,谷口秀夫:位置透過な資源操作方式によるプロセス生成機構,情報処理学会論文誌コンピューティングシステム (ACS),Vol. 44,No. SIG 10(ACS 2),pp. 62-75 (2003).
• 下崎誠,中島耕太,谷口秀夫,牛島和夫:T ender オペレーティングシステムにおける通信機構,情報処理学会第60回全国大会講演論文集,Vol. 2000,No.1,pp. 7-8 (2000).

タイトルに関連する用語 (3件)： マルチコア ,  遠隔手続呼出 ,  設計