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J-GLOBAL ID：201902233679304831   整理番号：19A1176252

メカノケミカル法によって合成したβ-C₂Sに関する基礎的検討

FUNDAMENTAL STUDY ABOUT β-C₂S GENERATED BY MECHANOCHEMICAL REACTIONS

著者 (4件)： 斎藤豪 (新潟大学 工学部工学科社会基盤工学プログラム(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050)) ,  横山卓之 (新潟大学 工学部建設学科(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050)) ,  佐藤賢之介 (山梨大学 大学院総合研究部工学域土木環境工学系(〒400-8511山梨県甲府市武田4-3-11)) ,  佐伯竜彦 (新潟大学 工学部工学科社会基盤工学プログラム(〒950-2181新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050))
資料名： セメント・コンクリート論文集(Web)  (Cement Science and Concrete Technology (Web))
巻： 72  号： 1  ページ： 366-372(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1105A  ISSN： 2187-3313  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 新たな原料投入なしに再生可能なセメントを実現させるため,高活性β-C₂SとC/S比2.0のC-S-Hの水和焼成サイクルの確立を目的として,本研究では固相反応であるメカノケミカル法によって,高活性β-C₂Sを直接合成することを試みた。出発C/S比を1.0,1.5,2.0に調合した試料を粉砕時間が最大5時間になるまで遊星型ボールミルにて粉砕を行った結果,カルシウム源としてCaO,シリカ源としてアエロジルを用いた乾式メカノケミカル法を用いることにより,いずれの出発C/S比においてもC/S比が2.0であるβ-C₂Sが合成可能であることが示された。また得られたβ-C₂Sは,N₂-BETの結果から通常のβ-C₂Sよりも大きな比表面積を有しており,水和活性の高いβ-C₂Sが合成可能であることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *セメント ,  再生資源 ,  ケイ酸カルシウム ,  水和物 ,  *メカノ化学 ,  *固相反応 ,  固相合成 ,  ボールミル ,  摩砕 ,  比表面積 ,  活性 ,  水和反応 ,  資源再生 ,  ビーライト ,  *メカノケミカル合成 ,  ケイ酸カルシウム水和物
準シソーラス用語： C-S-H ,  ボールミル粉砕 ,  *再生セメント ,  遊星型ボールミル

著者キーワード (14件)： 乾式メカノケミカル法 ,  固相反応 ,  β-C₂S ,  出発C/S比 ,  XRD ,  FT-IR ,  N₂-BET比表面積 ,  Dry-mechanochemical reaction ,  Solid-state reaction ,  β-C₂S ,  Starting C/S ratio ,  XRD ,  FT-IR ,  Specific surface area by N₂-BET

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (22件)：

• 1) 太平洋セメント株式会社:CSRレポート、pp.38-39(2016)
• 2) 林建佑ほか:普通ポルトランドセメント代替を目指したビーライト-アウインセメントの開発、セメント・コンクリート論文集、Vol.69、pp.725-732(2015)
• 3) 村田芳樹ほか:高ビーライト系セメントの物性と発熱性状、セメント・コンクリート論文集、No.50、pp.624-629(1996)
• 4) 石田秀輝、佐々木香、光田武:高活性セメント鉱物β-Ca₂SiO₄の低温合成と水和反応ならびに生成ジェル、鉱物学雑誌、第26巻、第3号、pp.135-146(1997)
• 5) Jeffrey W. Bullard:A Determination of Hydration Mechanisms for Tricalcium Silicate Using a Kinetic Cellular Automaton Model, Journal of the American Ceramic Society, Vol.91, pp.2088-2097(2008)

タイトルに関連する用語 (1件)： 基礎的検討