抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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草津白根火山は,2つの主な山体から成る:1つは北部で白根山であり,もう1つは南部の本白根である。火山噴火の最近の活動は,主に白根山での噴火として特徴付けられ,最後の噴火は1983年に生じ,いくつかの火山地震がこれまでに検出された。一方,本白根山は,約1,500年間,噴火活動がなく,一方,それは,本白根山の東側に位置する,万代鉱,湯畑,および他の温泉で,約30,000l/minの大量の熱水を排出する。小さな噴火は,2018年1月23日に本白根山の鏡池と鏡池北の火砕円錐で生じ,一方,2014年より白根山観測点で火山性地震や地磁気全磁力強度の変化が記録されていたので白根山での更なる噴火活動が懸念された。噴火後,無人ヘリコプタを用いて,3月,6月,および10月に両山体の上空で空中磁気調査を行った。また,2014年に有人ヘリによるMLITによって取得したデータを用い,噴火前後の磁場の変化を取得した。地磁気変化の3つの顕著な特徴を見出した。1)消磁異常は白根-本白根地域にあり,その空間規模は数kmである。2)白根山の湯釜火口の東に約数百m規模の小さな異常変化がある。この異常の位置は最近の火山噴火の震源に対応し,熱水系に関係する可能性がある。3)鏡池クレータの周りで,小型で不均一な地磁気変化を見出した。この変化は熱起源ではなく,2018噴火の噴火活動による地形変化によるものであろう。このように,この噴火は,最初に1)における深部の大規模な熱あるいはマグマ活動によって引き起こされたが,クレータの表面下に検出される顕著な異常はなかったので,予想外の水蒸気噴火となった。(翻訳著者抄録)