抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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序:建築の最近の学術研究において,「空間構成理論」は,様々な建築様式の理解のための一定の結果を達成した。この理論は,仕上げと外装なしの実体体積の配置を抽出することにより,建物タイプを超えた断面解析を可能にする。一方,持続的に開発されている新しい材料の実現に伴って,「地域限界主義」に基づく多くの現代の建築作品が,従来の材料に関する現存の情報を利用するように見える。これらの状況下で,空間形状に関連する空間構成と材料の仕上げに関連する表面特性の間の相補的関係を分析することは,現代の建築を設計し理解するための実用的な洞察を与えると考えられる。そこで本研究では,様々な機能を持つ部屋を連続的に展開する最新の美術館を対象として,部屋による空間構成と仕上げによる表面特性を重ね合わせることにより,空間統合設計を明らかにすることを目的とした。方法:まず第一に,ユニット空間である部屋を美術館から抽出し,その機能,配置,および連続性を分析する:そして,「展示室配置」として得られた部屋の間の関係を考察し,空間統合の表面特性を示した。第二に,著者らは空間統合の表面特性に関する仕上げを抽出して,その分類,配置および連続性を解析した:続いて,空間統合のこれらの構成特性および表面特性を重ね合わせることにより,最新の美術館における空間統合設計のタイプを抽出した。さらに,各タイプを比較し,タイプ間の関係を組織化した。結果:最新の美術館における空間統合の構成特性および表面特性を重ね合わせ,検討した結果,11の主要なタイプの空間統合設計を引き出した。「展示室配置」と「仕上げ配置」の両方の統合範囲に適合する3つのタイプを考慮すると,残りの8つのタイプを導き出せ,構成による統合範囲のギャップと表面特性が現代の美術館の多様性を作り出す可能性がある。さらに,「仕上げ配置」において「無統合」という事例がないので,現代の美術館において潜在的に空間を統合する手段として仕上げを用いることができると考えられる。このように,現代の美術館における空間統合は,機能,全体および部分,内部および外部の依存性のような関係を,空間構成および表面特性の異なる側面で,様々に組み合わせることにより特徴付けられることを明らかにした。結論:空間構成と表面仕上げの間の関係から,建築の空間統合を系統的に考慮する研究は見られていないので,本研究は,美術館と同様,空間様式と材料により強い関係を持つ,現代の建築の設計法を理解するための文書として有用である。(翻訳著者抄録)