抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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差動伝送では線路の対称性が重要であるが,配線密度が高くなると隣接導体の影響をより受けるようになり,隣接導体が片側にのみ存在する場合では,周囲からの影響が非対称となり差動線路の対称性が崩れる.その結果,ディファレンシャルモードからコモンモードへのモード変換が発生し伝搬特性が低下する.本稿では,疎結合と密結合の差動線路に対して,片側のみ隣接導体が存在する場合にあらかじめ線路を非対称とする非対称構造差動線路を提案し,モード変換とその他の伝搬特性の評価を行った.結果として,線路が直線の場合,非対称構造差動線路は通常の対称構造に比べモード変換を5dB程度低減できることを確認した.一方,線路が屈曲を有する場合は,密結合では非対称構造がモード変換抑制に効果的だが,疎結合では以前我々が提案した非対称テーパ付密度結合屈曲構造がモード変換抑制に効果的ということが分かった.(著者抄録)